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プロジェクト3

『E-LearningのためのVideo教材作成システム』


キー本研究のキーワード
【E-Learning】 【ストリーミングビデオ】

インタビュービデオはこちらからご覧いただけます。

■ 研究者

千代倉弘明 環境情報学部教授兼政策・メディア研究科委員



■ 研究内容の概要:

現在、大学教育ではE-Learningが重要なテーマと考えられている。E-Learningを用いることにより、大学教育を学生個々の個性にあったものに変えていくことができる。また、社会人教育もより魅力的なものにすることが可能である。

E-Learningを行うためには自学習の教材を効率的に作っていく必要がある。教材は様々なメディアにより構成されるが、その中でもVideoはもっとも重要である。
現状、多くの大学では講義Video録画サービスを開始している。教員とはことなるスタッフが講義を録画し、そのVideoをWeb上で閲覧できるようにしている。この手法だとVideoの形式は画一的で教員の個性、教育の特徴が表現しづらい。
そこで、我々は独自のVideo教材作成システムを開発する。このシステムはより表現力の高いVideo作成をめざす。また、軽量、ポータブルなものにし、教員一人での操作可能にする。

ビデオシステムの利点


■ 研究内容の詳細:

我々が開発中のシステムは以下のような特徴をもつ。
(1) 表現力が高い
本システムはPCの画面をキャプチャーし、講師の顔をPicture In Pictureの形式で挿入する。そのため、発表用ソフトがPowerPointに限定されない。スライドの背景がWebPageであってもかまわない。また、3Dや、動きのあるアニメーションを含めることができる。
FreeHandでのスケッチも行えるようにする。

独自のビデオシステムの構築

(2) 操作が講師一人で可能
現在、多くの大学では講義を録画するために第三者のカメラマンが撮影するという方法をとっている。この方法だと、Video教材を作成するために、講師以外にいろいろなアシスタントが必要である。これに対し、本システムでは講師一人がアシスタントなしでVideo作成可能である。DVカメラで録画するのではなく、直接PCが録画するため、講演直後にストリーミング開始可能である。
(3) 小型、移動用意
システムはNOTEPCと小型DESKTOP本体により構成される。そのため、講師一人での移動が可能である。今後、Video教材製作の場は教室だけに限定されないため、移動容易は教材作成にとって重要な要素である。 また、教室への設置も容易である。従来、Video撮影する教室は特別な装備が必要とされてきたが、本システムは一般的な小型の教室での利用が可能である。




■ プロジェクト3(次世代サイバーノレッジの研究)における本研究の位置付け:

我々はE-LearningのTOOLをつくることに注力する。このTOOLをSFCの教員に提供し、E-Learningの実証実験をおこなっていただく。その評価をTOOL開発に利用する。



■ 研究の発展方向

(1)Internet Video 授業への適用
来年度、SFCではInternet Video授業を実験的にスタートする。この授業はすべての教材がWeb上に提供されているため、学生が講義に出席することを前提としない。そのため、同時限の他の授業とかさなる形での履修が可能である。この授業形体に本Videoシステムを適用し実証実験を行う。
(2)SCORMベースのLearning Management Systemとの連携
今後、E-LearningにはSCORMベースのLMSが利用されていく。このLMS内で本システムが制作したVideoをできるようにする。また、3Dのような技術ももちいたE-Learningコンテンツ制作をおこなう。

今後


■ 関連URL

COE e-Learning Assistance Website
http://coe-el.sfc.keio.ac.jp/